空間の澱み

冬が近づくと赤い座椅子はタケチンのものとなる。
昨日は、思いきって、ず〜っと一度は行ってみたいと思っていたヘッドスパ専門のサロンで二時間ほどのヘッドスパを試してきた。
想像していたのとは、だいぶ違っていた。
建物のエレベーターが汚れていて、気が滞っていた。室内はコンパクトにまとめられていて、これまた息苦しい空間であった。
値段の割には雑なサービスを受け、技術力のない若い女性に首と肩のマッサージを受け、じっくりと時間をかけてヘッドマッサージをやってもらった。ヘッドマッサージはなぜかまったく気持ちいいという快感を得られなかったのはなぜなのだろうと思案してしまう。
ツボを押さえたようなパンチ力がない。
無駄な動きが多いので、リズム感が削がれて、気が抜けていく感じがする。
相手のやる気のない緊張感が伝わって来る。
エッジが効いてない。
ゆっくりと丁寧っぽいが、無駄なシーンが多い韓国ドラマのようなマッサージだった。
これなら、いつも行く資生堂のヘアサロンの30分ほどのヘッドマッサージの方がダントツいい!と、思いながらノロノロトロトロとした気の抜けたような気合いのないヘッドスパを受けていた。
個室という贅沢な空間なのだが、その空間も気がよどんでいる感じがするので、長時間はいたくないような空間であった。
解放感がなさ過ぎる。
圧迫感があるので、息苦しい密室という空間であった。
マッサージも年に数回通っているアロママッサージ店の方がダントツいいと思いながら、いつもより二倍高い値段を支払わなければならない。帰りに傘を忘れて来たので、後日、また傘を取りに行かなくてはいけない。傘を取りに行く時間指定もしてくるので、入口のまえに置いといてとお願いした。値段のわりにはそういう雑な扱いをされるのもどうかと思う。雰囲気的に、やめていく従業員がたくさんいるのだろうなという感じがした。だから心身ともに余裕がもてないのかもしれない。
最近、つくづく思うのが、空間の気の滞りであります。
身体と同じで、エネルギー循環が上手くいかなくて溜まるとよどむ。だから窓のない密室は外気の入れ替えをするか換気か、空気をまわすような東南アジアの上に設置しているような大きな回転式の羽があるといいと思われる。
よどんでいる空間では、手を叩いて響きを良くするか、扇子かうちわで風を起こすようにするといい感じがする。
そういう心ここにあらずだと、ついつい忘れものをしたりするのであった。
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